分娩室に入ると、妻はもう分娩体勢だ。
俺は妻の頭側に立つよう指示された。
医師や看護士同士がいろいろな事を言いあっている。
その中で「旦那さんは奥さんの枕の下に手を入れてもらって○×△□※#な時に枕を持ち上げてください」と言われたが、なんかもういろんな人がいろんなことを言っていて、何がなんだかわからなかった。
分娩室に入って2、3分だろうか?とにかくテンパってる中で突然始まった。
「はい!いきんで!せーの!!!」
うんっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!
「もう1回! せーの!!!!」
うんっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!
妻は麻酔も効いて痛くないせいもあるのだろうが、意識もしっかりして、力強くいきんでいる。そんな頑張ってる姿を見て、涙が爆発的に溢れてくる。
「はい! せーの!!!」
うんっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!
妻に「頑張れ!」「愛してるよ!」という言葉を耳元で叫んでいた。
そこで先生が何かを言った。
「赤ちゃんがお腹の中でウンチをしてたらしく○×△□※#」・・・よくわからないが、ほとんど間髪入れずにまたいきんだ。
今度は妻のお腹に体格のいい看護士さんが体重をかけて赤ちゃんを押し出す。
「はい! せーの!!!」
うんっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!
これをあと3回ぐらいやっただろうか。
赤ちゃんが出てきた。
妻のお腹の上に投げ出される。
肌は浅黒くグッタリしている。
動かないし、泣いていない。
俺の中で人格が3人ぐらいに別れた。
1人は産まれて喜・・・んでいいのか?と戸惑っている。
もう1人は頑張った妻を思いやっている。
もう1人は最悪の事を考えている。
医師が必死で説明をしている。
羊水の中のウンチを飲んでるからキレイにしないといけないとか、緊急のナントカ先生を呼んだから大丈夫だとか言っていたが、目は赤ちゃんに釘付けである。
鼻や口に細いチューブを入れ汚物を吸い出している。
「にゃっ!!!」
一瞬泣いた!
またチューブでシューッ!!と吸われる。
「にゃっ〜!!!」
また泣いた!!
だ、ダメなのか?!大丈夫なのか?!
医師が説明に来た。「○×△□※#○×△□※#ですけど大丈夫」何を言っているかわからないが笑っている。
えっ、でもまだ「ビャー!!」って泣き声聞いてないし、チューブで吸われてるし、身体ピシピシ叩かれてるんですけど・・・・。
とにかくこの時間(正味2、3分ぐらいだっただろうか?)は自分の人生の時が止まっていた。何もかも。心臓でさえも止まっていたように思う。
クラクラして倒れそうだった。
喜んで泣いていいのか、それとも・・・・
緊急の先生も2人駆けつけた。
でも、もうやることないような感じだった。
でもまだ自分が知っているような生まれたての泣き声が聞こえない。
またチューブでシューッ!!と吸われる。
「にゃっ〜!!!」の繰り返し。
そんな中、緊急の先生は帰っていった。
しかしまだ赤ちゃんはチューブで吸われている。もう何がなんだかわからない。
その処置は医師(看護士)2人がかりで行っているのだが、まだ必死の表情で処置している。
再び医師が説明に来た「○×△□※#○×△□※#でしたが、もう大丈夫ですよ」
何を言ったのかよくわからないのだが、その言葉で泣いた。
というか、もう泣いていた。どのタイミングかはわからないが、涙が溢れていた。
まだ半信半疑の中、妻を落ち着かせるために「大丈夫だってよ」と声をかける俺。
でもまだ赤ちゃんは処置中。
妻と2人で何がなんだかわからない状態。頭の中は「?」マークも浮かばないほど時が止まってしまっている。
処置台の上の赤ちゃんを見ていると、だんだんと肌に赤みが出てきて、泣き声も大きくなってきた。
俺の心臓はドキドキ。足元はふらふら。
処置している人たちの顔に笑みがこぼれた。
そこで、ある程度大丈夫なんだと把握した。
妻は震えながら「大丈夫かな?」と言っている。
自分は「ほらあの人も笑ってるから大丈夫だよ」と言う。
まだ不安な中、突然赤ちゃんとの対面の時がきた。
弱々しく泣いている赤ちゃんが、妻と自分の目の前に運ばれてきた。
「本当に大丈夫なのか?」という疑問は拭いきれないが、とにかく涙が溢れた。
「声をかけてあげて」と言われたが、声が出ない。
「パパだよ」の一言を言いたいだけなのに、もう号泣状態で声が出ないのだ。
その号泣具合は妻も驚くほどだった。
対面もほどほどに、赤ちゃんは新生児室に運びこまれ、妻は産後の処置、俺はまた準備室の方で待機となった。
しかしまだ『赤ちゃんは本当に大丈夫なのかどうか』が気になってしょうがない。
不安だ・・・・・
俺は妻の頭側に立つよう指示された。
医師や看護士同士がいろいろな事を言いあっている。
その中で「旦那さんは奥さんの枕の下に手を入れてもらって○×△□※#な時に枕を持ち上げてください」と言われたが、なんかもういろんな人がいろんなことを言っていて、何がなんだかわからなかった。
分娩室に入って2、3分だろうか?とにかくテンパってる中で突然始まった。
「はい!いきんで!せーの!!!」
うんっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!
「もう1回! せーの!!!!」
うんっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!
妻は麻酔も効いて痛くないせいもあるのだろうが、意識もしっかりして、力強くいきんでいる。そんな頑張ってる姿を見て、涙が爆発的に溢れてくる。
「はい! せーの!!!」
うんっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!
妻に「頑張れ!」「愛してるよ!」という言葉を耳元で叫んでいた。
そこで先生が何かを言った。
「赤ちゃんがお腹の中でウンチをしてたらしく○×△□※#」・・・よくわからないが、ほとんど間髪入れずにまたいきんだ。
今度は妻のお腹に体格のいい看護士さんが体重をかけて赤ちゃんを押し出す。
「はい! せーの!!!」
うんっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!
これをあと3回ぐらいやっただろうか。
赤ちゃんが出てきた。
妻のお腹の上に投げ出される。
肌は浅黒くグッタリしている。
動かないし、泣いていない。
俺の中で人格が3人ぐらいに別れた。
1人は産まれて喜・・・んでいいのか?と戸惑っている。
もう1人は頑張った妻を思いやっている。
もう1人は最悪の事を考えている。
医師が必死で説明をしている。
羊水の中のウンチを飲んでるからキレイにしないといけないとか、緊急のナントカ先生を呼んだから大丈夫だとか言っていたが、目は赤ちゃんに釘付けである。
鼻や口に細いチューブを入れ汚物を吸い出している。
「にゃっ!!!」
一瞬泣いた!
またチューブでシューッ!!と吸われる。
「にゃっ〜!!!」
また泣いた!!
だ、ダメなのか?!大丈夫なのか?!
医師が説明に来た。「○×△□※#○×△□※#ですけど大丈夫」何を言っているかわからないが笑っている。
えっ、でもまだ「ビャー!!」って泣き声聞いてないし、チューブで吸われてるし、身体ピシピシ叩かれてるんですけど・・・・。
とにかくこの時間(正味2、3分ぐらいだっただろうか?)は自分の人生の時が止まっていた。何もかも。心臓でさえも止まっていたように思う。
クラクラして倒れそうだった。
喜んで泣いていいのか、それとも・・・・
緊急の先生も2人駆けつけた。
でも、もうやることないような感じだった。
でもまだ自分が知っているような生まれたての泣き声が聞こえない。
またチューブでシューッ!!と吸われる。
「にゃっ〜!!!」の繰り返し。
そんな中、緊急の先生は帰っていった。
しかしまだ赤ちゃんはチューブで吸われている。もう何がなんだかわからない。
その処置は医師(看護士)2人がかりで行っているのだが、まだ必死の表情で処置している。
再び医師が説明に来た「○×△□※#○×△□※#でしたが、もう大丈夫ですよ」
何を言ったのかよくわからないのだが、その言葉で泣いた。
というか、もう泣いていた。どのタイミングかはわからないが、涙が溢れていた。
まだ半信半疑の中、妻を落ち着かせるために「大丈夫だってよ」と声をかける俺。
でもまだ赤ちゃんは処置中。
妻と2人で何がなんだかわからない状態。頭の中は「?」マークも浮かばないほど時が止まってしまっている。
処置台の上の赤ちゃんを見ていると、だんだんと肌に赤みが出てきて、泣き声も大きくなってきた。
俺の心臓はドキドキ。足元はふらふら。
処置している人たちの顔に笑みがこぼれた。
そこで、ある程度大丈夫なんだと把握した。
妻は震えながら「大丈夫かな?」と言っている。
自分は「ほらあの人も笑ってるから大丈夫だよ」と言う。
まだ不安な中、突然赤ちゃんとの対面の時がきた。
弱々しく泣いている赤ちゃんが、妻と自分の目の前に運ばれてきた。
「本当に大丈夫なのか?」という疑問は拭いきれないが、とにかく涙が溢れた。
「声をかけてあげて」と言われたが、声が出ない。
「パパだよ」の一言を言いたいだけなのに、もう号泣状態で声が出ないのだ。
その号泣具合は妻も驚くほどだった。
対面もほどほどに、赤ちゃんは新生児室に運びこまれ、妻は産後の処置、俺はまた準備室の方で待機となった。
しかしまだ『赤ちゃんは本当に大丈夫なのかどうか』が気になってしょうがない。
不安だ・・・・・
PR
トラックバック
トラックバックURL: